孤独を減らすには何が効くのか:研究データでわかったこと
孤独を減らす取り組みは平均すると効果がありますが、280研究を統合した分析でも効果は小〜中程度で、確信度は低いものでした。最も効いたのは心理的アプローチ。電話支援、社会的処方、アプリの研究データも紹介します。
孤独を減らす取り組みは平均すると効果がありますが、280研究を統合した分析でも効果は小〜中程度で、確信度は低いものでした。最も効いたのは心理的アプローチ。電話支援、社会的処方、アプリの研究データも紹介します。
統合研究では働く人の約11〜18%が職場のいじめを経験しています(平均14.6%)。いじめは後のうつや不安を予測し、逆にメンタル不調も後のいじめを予測します。対策プログラムの効果のエビデンスは「非常に低い」質でした。
ゲーム障害の有病率の推定は0.3%から10%まで大きくばらつきます。WHOの診断基準が求めるもの、推定値に30倍もの差が出る理由、該当した若者のその後、中国のプレイ時間規制に効果があったのかを研究データで解説します。
配偶者を亡くした後の半年間、遺された人の死亡リスクは約41%高くなります。死別後30日以内は心筋梗塞・脳卒中が約2倍に。男女差や人種差、悲しみそのものが原因なのかをメタアナリシスなどの研究から解説します。
失業への不安は、実際の失業と同じくらいうつ症状と関連していました。一方、心臓病のリスクは17万4,438人の分析で1.32倍、社会経済的地位などで補正すると1.19倍となり、信頼区間の下限は「影響なし」の1.00でした。
スクリーンタイムは10代の幸福度にほとんど影響しないという研究があります。35万人超のデータで説明できる差は最大0.4%。幸福度を0.5標準偏差動かすには1日63時間の追加が必要という計算や、反論・SNSと女子の研究まで解説します。
「介護者の死亡リスクは63%高い」という有名な数字は、392人の研究で、負担を感じている高齢の配偶者だけに当てはまるものでした。110万人の国勢調査データでは、介護者の死亡率はむしろ低く、ハザード比は0.72でした。
工場閉鎖で職を失った男性は、その後4年間の死亡リスクが44%高く、その後は差が消えました。主な原因はアルコール関連死と自殺で、いずれも約2倍に。米国やフィンランドの大規模研究の結果と反証もあわせて解説します。
90のコホート研究・220万人の統合解析では、死亡リスクの上昇は孤独で14%、社会的孤立で32%でした。「1日たばこ15本分」という有名な比較の出どころと、研究の質が上がるほど数字が小さくなる理由を解説します。
ゼロ・トレランス、当事者同士の話し合い、加害児のグループ指導、単発の全校集会。学校がよく行う4つの対策は、米国の指針で「誤った方向」とされています。学校全体の取り組みでもいじめの減少は約2割。研究データで解説します。