カナダの詐欺被害:2020年から4倍超に

オタワの国会議事堂近くに止まる白いRCMPのパトカー
資料写真:オタワ・パーラメントヒル近くのRCMPのパトカー。 写真:shankar s.(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)
被害額は増え続ける更新 2026年10月17日

トレンドの要約

  • カナダで届け出られる詐欺の被害額は、コロナ禍以降毎年増えています。いまでは投資詐欺がその約半分を占めます。
  • カナダ詐欺対策センター(CAFC)には2025年に11万2,000件以上の通報と7億400万ドルの被害が寄せられました。2020年は約1億6,500万ドルでした。
  • 投資詐欺の被害は3億5,100万ドルで、標的型フィッシング、ロマンス詐欺、求人詐欺が続きます。
  • センターは、詐欺のうち届け出られるのは5〜10%にすぎず、実際の被害ははるかに大きいと見ています。
7億400万ドル超届け出られた詐欺被害(2025年)
3億5,100万ドル投資詐欺の被害(2025年)
5〜10%詐欺のうち届け出られる割合
+61%警察が把握した詐欺の発生率(2025年、2015年比)

数字が示すこと

カナダ詐欺対策センターは2025年に11万2,000件以上の通報と7億400万ドル超の被害を集計しました。2024年は6億3,800万ドル、年次報告では2020年約1億6,500万ドル、2021年3億7,900万ドル、2022年5億3,000万ドルです。最も被害が大きいのは投資詐欺、最も通報が多いのは個人情報の詐取でした。2022年以降に届け出られた被害の合計は24億ドルを超えます。

警察のデータはやや違う姿を示します。カナダ統計局によると、警察が把握した詐欺は2025年に4%減って人口10万人あたり492件でしたが、それでも2015年より61%多い水準です。恐喝は2015年の3倍を超えています。

背景にあるもの

詐欺はデジタル化し、大規模化しています。CAFCによると、詐欺グループはAIや自動化、著名人のディープフェイク動画を使っています。暗号資産と即時送金は、お金を取り戻すのを難しくします。証券当局は2025年6月から2026年2月までに7,586以上の偽の投資・暗号資産サイトを閉鎖させました。多くは海外から行われており、2025年には被害者の送金先が46か国の3,019口座に及びました。2024年に警察が把握した詐欺の26%はサイバー犯罪でした(カナダ統計局)。

最近の事例

  • 2026年5月6日:財務省が新しい金融犯罪庁(5年で3億5,270万ドル)と暗号資産ATMの禁止案を発表(財務省)。
  • 2025年12月11日:カナダ証券管理者協会が、半年で偽の投資・暗号資産サイト3,961件を閉鎖させたと報告(CSA)。
  • 2025年7月7日:RCMPが、米国の高齢者を狙ったモントリオールの「孫を装う詐欺」コールセンターの首謀者とされる人物を逮捕(CTV News)。

報道発表・公式報告(2023〜2026年)

直近4年分の主な発表を、1年に5件ずつ、新しい順に載せています。多くは連邦政府の省庁・機関、運輸安全委員会(TSB)、カナダ統計局、州政府の発表で、出来事を最もはっきり記録しているものに限り、報道や業界紙の記事も含めています。タイトルは原文(英語・一部フランス語)のままです。2007〜2022年の発表は、2023年の後にある折りたたみリストにあります。

2026

2025

2024

2023

カナダの詐欺に関する主な発表20年分を見る(2007〜2026年)2007〜2022年の79件、1年最大5件、新しい順

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

初期の年には5件に満たない年があります。その時期のカナダ政府の発表の多くは元のアドレスでは公開されておらず、実際に開いて確認できたものだけを載せているためです。ページに日付がない場合は、発表のアドレスや発行元の一覧にある日付を使っています。

写真リスト

石張りのカナダ銀行の建物
資料写真:オタワのカナダ銀行。 写真:Colin Rose(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)
ノートパソコンのキーボードを押す手
資料写真:ノートパソコンのキーボード。2024年、警察が把握した詐欺の4分の1はサイバー犯罪でした。 写真:Shixart1985(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)

このページのつくり方 数値は上にリンクした公式の統計発表によります。速報値・暫定値は後で改訂されるため、そう明記しています。カナダの統計は州・準州ごとに集められることが多く、全国の統計が数年遅れることもあるため、それぞれの数値がどの地域・どの年のものかを書いています。写真はパブリックドメインまたはクリエイティブ・コモンズの画像で、各キャプションに出典を記しています。「資料写真」は説明のためのもので、キャプションに書かない限り本文の出来事の写真ではありません。このページは傾向をまとめたもので、個別の安全・医療・法律・金融の助言ではありません。