ビッグファイブは、多くの性格研究者が使っているモデルです。開放性、誠実性、外向性、協調性、情緒安定性の5つの特性であなたを測り、それぞれの特性がお金、仕事、運転、日々の判断でリスクを取る・避ける行動とどう結びつくかを、研究にもとづいて紹介します。
ビッグファイブとリスクについてよくある質問
リスクを取ることと最も関係が深い特性は?
開放性です。133のサンプル、6万9千人以上を統合したメタ分析では、5つの特性のうち開放性がリスク選好と最も強く結びついていました(Highhouse et al., 2022)。多くの研究で次に来るのが外向性で、その効果の多くは刺激希求性を通じて現れます(Nicholson et al., 2005; Breivik et al., 2020)。
性格は金融のリスク許容度に影響しますか?
はい。開放性と外向性が高いほど金融リスクを取り、株式投資も多くなる一方、誠実性と協調性が高いほど少なくなります(Wong & Carducci, 2013; Liu et al., 2023)。神経症傾向が高く開放性が低い投資家は、株式の保有が少なくなっていました(Jiang et al., 2024)。
職場や道路で安全に行動しやすいのはどの特性?
誠実性と協調性です。どちらも職場での不安全行動の少なさと結びつき(Beus et al., 2015)、誠実性は危険運転・攻撃的運転の少なさとも関連しています(Luo et al., 2023)。神経症傾向と刺激希求性は逆の方向に働きます。
20問のビッグファイブ診断はどれくらい正確?
20問のMini-IPIPは、より長いIPIP尺度の使いやすい短縮版として作られました(Donnellan et al., 2006)。全体像をつかむには十分ですが、各特性が4つの回答だけで決まるため、50問・100問の段階に進むほうがスコアは安定します。とくに中間に近い特性がある場合はおすすめです。
この診断について
質問項目は、Lewis Goldbergらがオープンな研究のために作成したパブリックドメインの項目集、国際パーソナリティ項目プール(IPIP)から取っています。段階は3つで、20問のMini-IPIP、50問のIPIPビッグファイブ・マーカー、100問版です。前の段階の回答は引き継がれるので、段階が進むごとに質問が増え、スコアの信頼性が上がります。
1〜50問目の日本語は、IPIPに掲載されている日本語訳(Nakayamaほか)を使っています。この訳は日本の大学生を対象にRasch分析で検証されています(Apple & Neff, 2012)。51〜100問目はROR Labsによる訳で、検証は行っていません。
スコアは回答尺度上の0〜100で、他の人と比べたパーセンタイルではありません。協調性と誠実性はほとんどの人が中間点より高く自己評価するため、そこで中間のスコアになるのはよくあることです。
リスクに関する解説の作り方
解説はすべて公表された研究にもとづいています。職場の安全や運転に関するメタ分析、複数の国の投資家研究、リスクテイカーの性格像に関する研究などです。関係は体系的ですが部分的で、5つの特性を合わせても、リスクへの欲求の約5分の1しか説明できません。同じ特性でも、生活の領域によって逆の方向を向くことがあります。このページの内容は、心理・医療・金融に関する助言ではありません。
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