米国の感染症の動向:はしかが再流行、インフルエンザも死因の上位に

はしかウイルス1個を写した着色電子顕微鏡写真
はしかウイルスの粒子(着色した透過型電子顕微鏡写真)。写真:NIAID(Wikimedia Commons、パブリックドメイン)
増加2026年10月4日更新

トレンドの要約

  • 米国で2000年に排除が宣言されたはしかが、再び広がっています。CDCが確認した2026年の患者は、10月1日時点で3,887人。2025年の年間2,289人を上回っています。
  • 患者は47州とワシントンDCで報告され、95%が集団発生に関連しています。2026年はこれまでに2人の死亡が報告されています。
  • 2025〜26年のインフルエンザシーズンでは、推計で3,200万人が発症し、38万人が入院、2万4,000人が死亡しました。子どもの死亡は166人です。
  • 2025年の暫定データでは、インフルエンザと肺炎が死因の11位から8位に上がりました。
3,887人はしかの患者、2026年(10月1日まで)
2,289人はしかの患者、2025年の年間
2万4,000人インフルエンザによる推計死者、2025〜26年シーズン
166人インフルエンザによる子どもの死者、2025〜26年

数字が示すこと

CDCのはしかのページ(英語)によると、2026年10月1日時点の確定患者は3,887人、今年の新たな集団発生は42件、集団発生に関連する患者は3,700人です。CDCは、2025〜2026年の数値は暫定値だとしています。

インフルエンザについて、CDCのFluView(英語)は2025〜26年シーズンを全体では「中程度」、子どもでは「重症度が高い」と評価しました。流行の中心はA(H3N2)型です。亡くなった子どものうち接種歴がわかっている人の約85%は、予防接種を完了していませんでした。NCHSの暫定死亡データでは、インフルエンザと肺炎による死者は2025年に56,511人で、前年の48,139人から増えています(NCHS、英語)。

背景にあるもの

はしかの流行を止めるには約95%の接種率が必要で、接種率の低い地域があると、海外から持ち込まれた患者をきっかけに地域で集団発生が起きます。インフルエンザの重症度は、その年に流行する型と、ワクチンがどれだけ合っているかで変わります。どちらも毎週集計されるため、このページは同じ分類のほかのページより更新が頻繁です。

最近の事例

  • 2026年9月:サウスカロライナ州とペンシルベニア州での集団発生が夏の終わりの増加の大半を占め、2026年の患者数が2025年の2倍を超えたと報じられました(Global Biodefense、英語)。

報道発表・公式報告(2023〜2026年)

直近4年分の主な発表を、1年に5件ずつ、新しい順に載せています。多くは米国連邦政府の省庁・機関の発表で、出来事を最もはっきり記録しているものに限り報道も含めています。タイトルは原文(英語)のままです。2007〜2022年の発表は、2023年の後にある折りたたみリストにあります。

2026

2025

2024

2023

感染症に関する主な発表20年分を見る(2007〜2026年)2007〜2022年の80件、1年5件、新しい順

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

写真リスト

2020〜2024年のはしか確定患者数を月別に示したCDCの棒グラフ
米国のはしか患者数を発疹の出た月別に示したCDCのグラフ(2020年1月〜2024年3月、MMWRより)。出典:CDC、MMWR(Mathis ほか)(Wikimedia Commons、パブリックドメイン)
季節性インフルエンザの予防接種をする海軍の衛生兵
資料写真:季節性インフルエンザの予防接種会場。写真:Carmen Gibson、米海軍(Wikimedia Commons、パブリックドメイン)

このページのつくり方 数値は上にリンクした公式の統計発表によります。速報値・暫定値は後で改訂されるため、そう明記しています。写真はパブリックドメインまたはクリエイティブ・コモンズの画像で、各キャプションに出典を記しています。「資料写真」は説明のためのもので、キャプションに書いていない限り、記事中の出来事を写したものではありません。このページは動向をまとめたもので、個人の安全・医療・法律・金融に関する助言ではありません。