英国の地震:頻繁だが小さく、ほとんど被害はない

木々に囲まれた草の丘に建つ、地震計を収めた小さな石造りの小屋
パースシャー、コムリーのアースクエイク・ハウス。この地域でよく起きる揺れを記録するため、19世紀に建てられた小さな観測所です。写真:Rosser1954(Wikimedia Commons、CC BY 4.0)
頻繁だが小さい2026年10月4日更新

トレンドの要約

  • 英国ではほぼ毎日、地震が起きています。そのほとんどは何の被害も出しません。
  • 英国地質調査所(BGS)が2025年に英国とその周辺で検知した地震は327回で、2024年の275回から増えました。マグニチュード3以上が12回、人が揺れを感じたのは25回です。
  • 2025年の陸域で最大の地震は、10月20日にパース・アンド・キンロスのピュービル近くで起きたマグニチュード3.7でした。
  • 過去20年で英国最大の地震は、2008年2月27日にリンカンシャーで起きたマグニチュード5.2のマーケット・レーゼン地震です。
327回英国とその周辺で検知された地震、2025年
25回人が揺れを感じた地震、2025年
M3.72025年の陸域で最大の地震(ピュービル、10月20日)
M5.2マーケット・レーゼン、2008年:20年間で最大

数字が示すこと

BGSは、英国と周辺の海域を対象にした年報を出しています。2025年(英語)は327回の地震の位置を特定し、マグニチュード2以上が37回、3以上が12回、揺れを感じたものが25回でした。回数は、はっきりした傾向よりも、地域的な群発地震によって上下します。47年間の記録で最も静かだったのは2016年(英語)の205回、最も多かったのは2019年(英語)の454回で、ブラックプール近くのフラッキング(水圧破砕)に関連する小さな揺れ約135回を含みます。

BGSは年末の発表で、2025年の英国ではほぼ1日に1回地震が起きた(英語)とし、市民から1,320件の「揺れを感じた」報告が寄せられたと述べました。

背景にあるもの

英国の地震のほとんどは自然のもので、古い断層にゆっくりたまる力によって起きます。ただ、人の活動も回数を増やしています。査読付きの研究(Wilson ほか、2015年、英語)によると、1970〜2012年に英国の陸域で起きたマグニチュード1.5以上の地震のうち、少なくとも約21%は人の活動、主に石炭採掘によるものでした。プレストン・ニュー・ロードのフラッキングは2019年8月にマグニチュード2.9の揺れを起こし、政府は同年11月にイングランドでのフラッキング支援を打ち切りました(英語)。この現場をもとにした研究(Schultz、Baptie ほか、2023年、英語)は、人々が受け入れられる限度を決めるのは、けがではなく迷惑や建物の被害だと示しています。

最近の事例

  • 2026年9月18日:スケグネスの北東25kmの北海南部でマグニチュード3.3の地震があり、リンカンシャーの海岸で揺れが感じられました(BGS、英語)。
  • 2025年12月3日:ランカシャー州シルバーデールでマグニチュード3.2の地震があり、モーカム、ケンダル、ランカスターから634件の「揺れを感じた」報告が寄せられました(BGS、英語)。
  • 2025年10月20日:グレン・ライアンのピュービル近くで、数時間おいてマグニチュード3.7と3.6の地震が起き、約60km離れた場所まで揺れが感じられました(BGS、英語)。

報道発表・公式報告(2023〜2026年)

直近4年分の主な発表を、1年に5件ずつ、新しい順に載せています。多くは英国政府の省庁、規制機関、事故調査機関、国の統計機関の発表で、出来事を最もはっきり記録しているものに限り報道も含めています。タイトルは原文(英語)のままです。2007〜2022年の発表は、2023年の後にある折りたたみリストにあります。

2026

2025

2024

2023

英国の地震に関する主な報告20年分を見る(2007〜2026年)2007〜2022年の76件、1年に最大5件、新しい順

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

初期の年には5件に満たないところがあります。当時の英国政府の発表の多くは元のアドレスで公開されておらず、実際に開いて確認できたものだけを載せているためです。

写真リスト

草の斜面に建つ切妻屋根の小さな石造りの小屋
近づく小道から見たコムリーのアースクエイク・ハウス。写真:Rosser1954(Wikimedia Commons、CC BY 4.0)
細かい波線がびっしり描かれた紙の地震記録
資料写真:遠くで起きた地震の記録(2011年の東北地方太平洋沖地震をハワイで記録したもの)。写真:Joe Parks(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)

このページのつくり方 数値は上にリンクした公式の統計発表によります。暫定値は後で改訂されるため、そう明記しています。英国の統計はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドで別々に公表されることが多いため、それぞれの数値がどの地域のものかを書いています。写真はパブリックドメイン、クリエイティブ・コモンズ、または英国政府のオープン・ガバメント・ライセンス(OGL)の画像で、各キャプションに出典を記しています。「資料写真」は説明のためのもので、キャプションに書いていない限り、記事中の出来事を写したものではありません。このページは動向をまとめたもので、個人の安全・医療・法律・金融に関する助言ではありません。