インドの不慮の事故:事故死が過去最多に

ゴアの海岸で見張りをするライフガード
資料写真:ゴアの海岸のライフガード。インドでは2024年に40,044人が溺死しました。 写真:നിരക്ഷരൻ (Malayalam Wikipedia)(Wikimedia Commons、パブリックドメイン)
死者が増加更新 2026年10月18日

トレンドの要約

  • 国家犯罪記録局(NCRB)の報告書『インドの事故死と自殺』によると、インドの2024年の事故死は467,857人(約46.8万人)で、2023年より5.3%増えました。
  • 死亡率は人口10万人あたり31.9から33.3に上がりました。亡くなった人の82.4%は男性です。
  • 道路以外で多くの命を奪っているのは、日常の事故です。溺死(40,044人)、転落(26,437人)、中毒(21,747人)、感電(15,861人)が上位を占めます。
  • 自然の力による死者は22.6%増の7,903人で、落雷と熱中症が中心でした。寺院や駅、政治集会での群衆事故も、2025年と2026年にたびたび報じられています。
467,857事故死者数(2024年)
33.3人口10万人あたりの死者(2024年)
40,044溺死者数(2024年)
1,832熱中症・日射病の死者(2024年)

数字で見る現状

国家犯罪記録局(NCRB)は2024年の事故死を467,857人と数えました。2023年は444,104人、2022年は430,504人です(NCRB ADSI 2024、PolicyEdgeによるADSI 2023の要約)。1年で5.3%の増加で、死亡率は人口10万人あたり31.9から33.3になりました。単独で最も大きいのは交通事故の199,443人で、これは道路のページで扱っています。州別では、マハラシュトラ州が最多の75,807人で、マディヤ・プラデーシュ州(45,695人)、ウッタル・プラデーシュ州(42,987人)が続きます(ADSI 2024、第1章)。

交通事故以外では、2024年の表に突然死76,024人、溺死40,044人、転落26,437人、中毒21,747人、感電15,861人が並びます。溺死の大半(31,210人)は誤って水に落ちたもので、ボートの転覆は105人にとどまります。高所からの転落で13,734人が亡くなり、マンホールや下水道では192人が亡くなりました。建造物の崩落による死者は1,525人で、その3分の2(988人)は住宅で起きています。工場・機械の事故は660人、事故による爆発は360人と記録されています(ADSI 2024、表1.10)。自然の力による死者は7,903人で、落雷2,825人、熱中症・日射病1,832人、寒さ833人、洪水361人、地すべり351人でした(ADSI 2024、第1章)。

背景にあるもの

最も速く増えているのは天候による死です。自然の力による死者は1年で6,444人から7,903人へ22.6%増え、落雷と暑さだけでその6割近くを占めました(NCRB)。2023年の報告書でも、自然による死因で最も多いのは落雷で、39.7%でした(PolicyEdge)。負担の多くを担うのは働き盛りの世代で、2024年の事故死の31.3%は30〜45歳でした。

もうひとつ繰り返されているのが群衆事故です。わずか1年あまりのあいだに、首相府(PMO)はティルパティ、ニューデリー駅、カルール、シュリーカークラム、ラキサライ、コルカタでの群衆事故について弔意を表明しました(PMO)。NCRBの集計でも2024年に群衆事故の死者は増えましたが、本文には人数が示されていません。2025年のサンガレッディ、2026年のカーキナーダやカウシャンビーのような花火工場・化学工場の爆発は、小規模な工業施設の安全の余裕がいまだに乏しいことを示しています。

最近の事例

  • 2026年10月17日:コルカタのドゥルガー・プージャーのパンダル(仮設祭壇)で、突然の雨のさなかに群衆事故が起き、少なくとも17人が亡くなりました。首相は遺族1家族あたり20万ルピーの見舞金を発表しました(The Week、PMO)。
  • 2026年8月31日:ウッタル・プラデーシュ州カウシャンビーの花火工場で爆発が起きて死者が出、首相府が弔意のメッセージを出しました(PMO)。
  • 2026年5月:NCRBが『インドの事故死と自殺 2024』を公表しました。事故死は467,857人、死亡率は人口10万人あたり33.3でした(NCRB)。

報道発表・公式報告(2023〜2026年)

直近4年分の主な発表を、1年に最大5件、新しい順に載せています。多くはインド政府の各省が報道情報局(PIB)を通じて出した発表や、国家犯罪記録局(NCRB)、インド準備銀行(RBI)、国立地震センター(NCS)などの全国機関、州政府の発表で、出来事を最もはっきり記録しているものに限り、報道やデータ分析の記事も含めています。タイトルは原文(英語)のままです。2007〜2022年の発表は、2023年の後にある折りたたみリストにあります。

2026

2025

2024

2023

この年の発表はオンラインで確認できませんでした。

インドの不慮の事故に関する主な発表20年分を見る(2007〜2026年)2007〜2022年の12件、1年最大5件、新しい順

2022

2021

2020

2019

2017

2016

2015

2014

5件に満たない年が多く、まだ1件もない年もあります。インド政府の古い発表は元のアドレスで見つけにくく、実際に開いて確認できたものだけを載せているためです。リストは今後も追加していきます。ページに日付がない場合は、発表のアドレスや発行元の一覧にある日付を使っています。

写真リスト

チェンナイの通りに降るモンスーンの雨
資料写真:チェンナイのモンスーンの雨。 写真:McKay Savage(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)
インド中部の上空の稲妻
資料写真:インド中部の上空の稲妻。落雷は自然の力による死の主な原因のひとつです。 写真:T. R. Shankar Raman(Wikimedia Commons、CC BY 3.0)

このページのつくり方 数値は上にリンクした公式の統計発表によります。速報値・暫定値は後で改訂されるため、そう明記しています。インドの統計の多くは州ごとに集計され、1〜2年遅れて公表されるため(NCRBの2024年の事故統計は2026年に公表)、それぞれの数値が何年のものかを書いています。大きな数は国際的な表記で示し、インドの資料がラーク(10万)やクロール(1000万)を使う場合は括弧で添えています。写真はパブリックドメインまたはクリエイティブ・コモンズの画像で、各キャプションに出典を記しています。「資料写真」は説明のためのもので、キャプションに書かない限り本文の出来事の写真ではありません。このページは傾向をまとめたもので、個別の安全・医療・法律・金融の助言ではありません。