カナダの交通事故:死者は12年ぶりの多さ

平らな草原をまっすぐ横切る中央分離帯つきの道路の空撮
アルバータ州境近くのサスカチュワン州道1号線(トランスカナダ・ハイウェイの一部)。 写真:Quintin Soloviev(Wikimedia Commons、CC BY 4.0)
死者は12年ぶりの多さ更新 2026年10月17日

トレンドの要約

  • カナダの道路は20年前よりずっと安全になりましたが、コロナ禍の後は逆戻りしています。
  • 運輸省によると、2024年の交通事故死者は2,050人で2.5%増え、12年で最多でした。重傷者は9,357人に増えています。
  • 歩行者335人が亡くなり、死者全体の16.3%を占めました。オートバイ利用者がさらに13.7%です。
  • 交通傷害研究財団によると、2023年の交通事故死の41%に薬物が関わっており、アルコールより多くなっています。
2,050人交通事故死者(2024年、+2.5%)
9,357人重傷者(2024年、+2.7%)
335人歩行者の死者(2024年)
4.9人人口10万人あたりの死者(2024年)

数字が示すこと

2026年10月15日に公表された運輸省の2024年交通事故統計は、死者2,050人、重傷者9,357人、負傷者130,551人を数えています。死者は2020年の1,716人を底に毎年増え、2014年より10.7%多い一方、2005年よりは29%少なくなっています。人口10万人あたりでは4.9人でした。2024年版では過去の年の数字も上方修正されたため、以前公表された合計とはそのまま比べられません。

州の統計は公表が早めです。ケベック州の自動車保険公社(SAAQ)は2025年の死者を371人(暫定値)とし、歩行者の死者は5年平均を13.6%上回りました。オンタリオ州の2024年速報は死者617人(うち歩行者107人)、BC州検視局は2023年の死者を331人とし、少なくとも過去10年で最多です。

背景にあるもの

交通傷害研究財団(TIRF)によると、2023年の交通事故死の41.2%に薬物が関わり、2019年の35%から増えました。アルコールが関わったのは29.3%です。速度超過も増えており、2023年は513人の死亡に速度超過の運転者が関わり、全体の30.7%でした。一方、わき見運転による死者は24年ぶりの少なさです(TIRF)。オンタリオ州では、大麻が関わる交通外傷の救急受診が2010〜2021年に475%増えました(Myran et al., JAMA Network Open, 2023、オタワ大学の発表)。

最近の事例

  • 2026年10月15日:運輸省が2024年の統計を公表。死者2,050人で12年ぶりの多さ(運輸省)。
  • 2026年2月6日:オンタリオ州の2024年交通安全速報で死者617人(オンタリオ州運輸省)。
  • 2025年7月9日:2023年6月に高齢者を乗せたバスとセミトレーラーが衝突し17人が亡くなったカーベリー近くの1号線・5号線交差点について、マニトバ州が改修計画を取りやめ(Global News)。

報道発表・公式報告(2023〜2026年)

直近4年分の主な発表を、1年に5件ずつ、新しい順に載せています。多くは連邦政府の省庁・機関、運輸安全委員会(TSB)、カナダ統計局、州政府の発表で、出来事を最もはっきり記録しているものに限り、報道や業界紙の記事も含めています。タイトルは原文(英語・一部フランス語)のままです。2007〜2022年の発表は、2023年の後にある折りたたみリストにあります。

2026

2025

2024

2023

カナダの交通安全に関する主な発表20年分を見る(2007〜2026年)2007〜2022年の80件、1年5件、新しい順

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

写真リスト

トロントの高層ビル群に向かう高架高速道路の東行きの車列
資料写真:トロントのガーディナー高速道路の東行き車線。 写真:Coolcaesar(Wikimedia Commons、CC BY 4.0)
郊外の道路を走る白い連邦警察(RCMP)のパトカー
資料写真:アルバータ州シーバビーチのRCMPのパトカー。 写真:Qwexcxewq(Wikimedia Commons、CC BY 4.0)

このページのつくり方 数値は上にリンクした公式の統計発表によります。速報値・暫定値は後で改訂されるため、そう明記しています。カナダの統計は州・準州ごとに集められることが多く、全国の統計が数年遅れることもあるため、それぞれの数値がどの地域・どの年のものかを書いています。写真はパブリックドメインまたはクリエイティブ・コモンズの画像で、各キャプションに出典を記しています。「資料写真」は説明のためのもので、キャプションに書かない限り本文の出来事の写真ではありません。このページは傾向をまとめたもので、個別の安全・医療・法律・金融の助言ではありません。