ピーナッツの早期摂取と食物アレルギー:研究データでわかったこと
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- LEAP試験では、ピーナッツを避けた高リスクの乳児の17.2%が5歳でアレルギーになったのに対し、定期的に食べた乳児では3.2%でした。
- 効果は続きました。12歳の時点で、もとの回避群の15.4%にアレルギーがあったのに対し、早くから食べた群では4.4%でした。
- 難しいのは食べさせ続けることです。一般の赤ちゃんを対象にしたEAT試験では、早期摂取群で計画どおりに続けられた家庭は42.8%だけで、主解析では有意な効果は出ませんでした。
- オーストラリアで助言が変わった後、生後1年以内にピーナッツを食べた乳児は28%から88%に増えましたが、ピーナッツアレルギーは3.1%から2.6%に減っただけで、有意な差ではありませんでした。
2000年代の大半、米国ではアレルギーのリスクがある赤ちゃんの親は、3歳になるまでピーナッツを与えないよう言われていました。2015年、ロンドンで行われた1件の無作為化試験がこの助言をひっくり返しました。5歳の誕生日までピーナッツを避けた高リスクの乳児では17.2%がピーナッツアレルギーになり、乳児期から定期的に食べた乳児では3.2%でした。
LEAP試験のこの結果は、2年のうちに複数の大陸で離乳食の指針を変えました。ただ、拡大解釈もされてきました。この試験が対象にしたのは、重いアトピー性皮膚炎(湿疹)や卵アレルギーのある、慎重に選ばれた赤ちゃんで、その親は研究チームの手厚い支えを受けながら、何年も手間のかかる食事を続けました。ほとんどの赤ちゃんはそうではなく、ほとんどの家庭にはそうした支えもありません。
この記事では、試験で何が示されたか、効果がどれだけ続くか、一般の赤ちゃんを対象にした試験がなぜうまくいかなかったか、そして助言が変わった国でアレルギーの率がどうなったかを見ていきます。特定の子どもの食事についての助言ではありません。

逆向きだったルール
かつての助言はいい加減なものではありませんでした。ピーナッツアレルギーはアナフィラキシーと食物アレルギーによる死亡の主な原因の一つで、たいてい一生続きます。恐れている食べ物を避けることが、予防の当然の方法に見えたのです。2000年、米国小児科学会は、リスクの高い子どもはピーナッツ製品を食べるのを3歳まで待つよう勧めました。2008年までに学会はこの助言を取り下げ、食べ物を遅らせることでアレルギーを防げるという説得力のある証拠はないと結論づけました。しかし取り下げは逆転ではなく、多くの親は待ち続けました。
その間にもピーナッツアレルギーは増え続けました。LEAPの研究者は、欧米の子どもでの有病率が10年で2倍になったと書いています。ある観察が、回避の助言とは逆の方向を指していました。ロンドンとイスラエルのユダヤ人の学童を比べた2008年の研究では、ピーナッツアレルギーはロンドンの子どもの1.85%、イスラエルの子どもの0.17%でした。生後8〜14か月のイスラエルの乳児は月に約7.1グラムのピーナッツたんぱく質を食べていましたが、同じ年齢の英国の乳児はほとんど食べていませんでした。
2つの集団は食事以外にも多くの点で違うため、この比較だけでは何も証明できません。それでも、試すべき仮説は得られました。ピーナッツを早く食べると体が慣れ(耐性)を身につけ、避けているとアレルギーが育ってしまう、それもおそらく炎症のある皮膚を通じた接触によって、という仮説です。
助言を変えた試験
Learning Early About Peanut Allergy(LEAP)試験は、ロンドンのキングス・カレッジの George Du Toit と Gideon Lack が率い、重いアトピー性皮膚炎、卵アレルギー、またはその両方がある生後4か月以上11か月未満の乳児640人を登録しました。割り付けの前に、全員が皮膚プリックテストを受けました。反応が強い(膨疹5mm以上)76人は、すでにアレルギーがある可能性が高いとして除外されました。残りの乳児は、反応なしと小さな反応ありの2つのコホートに分かれ、5歳までピーナッツを食べる群と避ける群に無作為に割り付けられました。
食べる群には、週に少なくとも6グラムのピーナッツたんぱく質を、3回以上の食事に分けてとるよう求めました。これはピーナッツ約24グラム、またはピーナッツバター山盛り小さじ3杯分にあたり、それを毎週、4年以上続けたことになります。5歳の時点で、全員が本当のアレルギーを確かめる最も信頼できる検査である食物経口負荷試験を受けました。
5歳時点のLEAP試験の結果
食物負荷試験で確認されたピーナッツアレルギーの割合(割り付け群別)。ITT(intention-to-treat)解析。
出典:Du Toit G ほか、New England Journal of Medicine 372(9):803–813(2015)。全体の数字は Fleischer DM ほか、Pediatrics 136(3):600(2015)。
相対的な減少は81%でした。絶対差では14ポイントで、高リスクの乳児が約7人ピーナッツを定期的に食べると、1人がアレルギーを免れる計算です。重い有害事象には群間で有意な差はありませんでした。試験は公的資金によるもので、主に米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が出資し、英国医学研究会議(MRC)と英国立健康研究所(NIHR)も支援しました。
登録時に小さな皮膚反応があった乳児でも効果がありました。また、決められた食事を守った割合は92%と異例の高さで、研究チームとの定期的な連絡がそれを支えていました。
予防効果は続くのか
子どもたちは、絶えず食べ続けることで一時的に反応しにくくなっていただけで、やめればアレルギーが出てくるのではないか。研究者はこれを確かめました。2016年に発表された追跡研究LEAP-Onでは、もとの群にかかわらず全員に、5歳から12か月間ピーナッツを完全に避けてもらいました。
対象となった628人のうち556人が参加しました。回避は、もとの回避群ではよく守られ(90.4%)、もとの摂取群ではそれほど厳密ではありませんでした(69.3%)。ピーナッツなしで1年過ごした6歳の時点で、アレルギーがあったのはもとの回避群の18.6%、もとの摂取群の4.8%でした。差は縮まっていませんでした。
2024年、研究チームは12歳時点の3回目の追跡、LEAP-Trioを報告しました。それまでの6年間、子どもたちは本人や家族の判断でピーナッツを食べたり避けたりしていました。もとの640人のうち508人が参加し、ピーナッツアレルギーはもとの回避群の15.4%、もとの摂取群の4.4%でした。
効果は続くのか
追跡のたびに見た、もとのLEAPの群別のピーナッツアレルギーの割合。
| 研究 | 年齢 | もとの回避群 | もとの摂取群 |
|---|---|---|---|
| LEAP | 5歳 | 17.2% | 3.2% |
| LEAP-On(12か月の回避後) | 6歳 | 18.6% | 4.8% |
| LEAP-Trio(自由に摂取・回避した後) | 12歳 | 15.4% | 4.4% |
出典:Du Toit G ほか、NEJM 374(15):1435–1443(2016)、Du Toit G ほか、NEJM Evidence 3(6):EVIDoa2300311(2024)。LEAP-Trioには、もとの640人のうち508人が参加。
長く続く耐性の強い証拠ですが、注意点が一つあります。12歳の時点では、もとの子どもの約5分の1が抜けており、追跡に戻ってくる人とそうでない人は違うことがあるという点です。
続けることの難しさ

LEAPは、高リスクの赤ちゃんという一つの集団について答えを出しました。同じロンドンのグループが行い2016年に発表されたEnquiring About Tolerance(EAT)試験は、もっと広い問いを立てました。一般の集団から、母乳だけで育つ生後3か月の乳児1,303人を登録したのです。半数には、ピーナッツ、加熱した卵、牛乳、ごま、白身魚、小麦の6つのアレルギーを起こしやすい食品を生後3か月から始め、それぞれのたんぱく質約2グラムを週2回とるよう求めました。残りの半数は、生後6か月ごろまで母乳だけで育てるという英国の標準的な助言に従いました。
家庭にとって、早期の食事を続けるのは大変でした。計画を守れたのは早期摂取群の42.8%だけで、標準群では92.9%でした。主解析であるITT解析では、6つの食品のいずれかへの食物アレルギーは早期群の5.6%、標準群の7.1%で、統計的に有意な差ではありませんでした。計画を守った家庭に限ると、ピーナッツアレルギーは0%対2.5%でした。
この計画どおりの解析(per-protocol)の数字には注意が必要です。手間のかかる計画を続けられる家庭は、ほかの点でも違うかもしれないからです。のちにLEAPとEATの個別データを統合し、守られなかった分を扱う方法で解析した研究でも、ITTでの比較でピーナッツアレルギーは75%減っていました(1.9%対7.6%)。
計画を守れたか
決められた食事の計画を守った参加者の割合。
出典:Du Toit G、Foong RX、Lack G、Allergology International(2016)、doi:10.1016/j.alit.2016.08.001、Perkin MR ほか、NEJM(2016)、doi:10.1056/NEJMoa1514210。
多くのアレルギー専門医がこの試験から引き出した教訓は、早期摂取は一般の赤ちゃんには効かないということではなく、ひと口食べさせるだけでは介入にならない、ということでした。
高リスクの赤ちゃんと、それ以外の赤ちゃん
NIAIDが後援した専門家パネルは、2017年に米国の指針への追補として、乳児を3つのグループに分けました。重いアトピー性皮膚炎、卵アレルギー、またはその両方がある赤ちゃんでは、生後4〜6か月ごろにピーナッツを始める前に、血液検査や皮膚プリックテスト、必要なら医師の管理下での食物負荷試験による「評価を強く検討する」よう臨床医に勧めました。軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、生後6か月ごろから家庭で始めてよいとされました。どちらもない赤ちゃんは、年齢にあったピーナッツ入りの食品を自由に取り入れてよいとされました。
しかし、ピーナッツアレルギーの多くは最も高リスクのグループで起こるわけではありません。オーストラリアの乳児5,276人のHealthNutsコホートでは、早期のアトピー性皮膚炎か卵アレルギーのある赤ちゃんを全員検査すると、人口の16%を検査することになり、それでもピーナッツアレルギーの23%を見逃していました。検査を受けた赤ちゃんの29%は、陽性のため経過観察が必要になったはずです。LEAP、EAT、関連する観察コホートのデータを使った2022年のモデル研究は、戦略ごとに全体の負担をどれだけ防げるかを推計しました。
誰を対象にするか:防げるピーナッツアレルギーの割合(モデル推計)
集団全体でのピーナッツアレルギーの減少の推計(戦略別)。実際の観察結果ではなくモデルによる推計。
出典:Roberts G ほか、Journal of Allergy and Clinical Immunology(2022年12月オンライン)。LEAP、EAT、PASのデータを使用。LEAPと同程度に計画が守られると仮定した推計。
このモデルの中心にある仮定は、家庭がLEAPの家庭と同じくらいきちんとピーナッツを食べさせるというもので、EATが示したように、これは大きな仮定です。同じ研究は、EATの家庭がLEAPの家庭と同じくらい計画を守っていれば、一般の集団でのピーナッツアレルギーは2.5%から0.29%に下がっていたと推計しています。この数字とEATが実際に達成したこととの差が、続けることの難しさの大きさです。
2026年1月に発表されたオーストラリアの改訂指針は、ピーナッツとよく加熱した卵を生後6か月ごろ(4か月より前ではなく)に与え、その後も少なくとも週1回与え続けるよう勧めています。英国の国民保健サービス(NHS)は、ピーナッツは生後6か月ごろから、細かくすりつぶすかナッツバターの形で始められるとし、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのある赤ちゃんの親は、まずかかりつけ医や保健師に相談するよう求めています。
アレルギーは本当に減ったのか

集団で確かめた最も強いデータはメルボルンのものです。オーストラリアは子どもの食物アレルギーの率が世界でも最も高い国の一つです。研究者は2007〜2011年と2018〜2019年に、同じ抽出方法と手順で予防接種会場から生後12か月の乳児を集め、全員に皮膚プリックテストを行い、陽性なら食物負荷試験を行いました。7,209人の乳児全体で、生後1年以内にピーナッツを食べた割合は28%から88%に増えました。
ピーナッツアレルギーは3.1%から2.6%に減りました。差はマイナス0.5ポイント、95%信頼区間はマイナス1.4〜0.4で、統計的に有意ではありませんでした。早く始めることは、オーストラリア系の乳児ではリスクの低さと関連していましたが、東アジア系の乳児では関連していませんでした。研究者が挙げる要因の一つは、食べる頻度です。後のコホートでは、ピーナッツを1回しか食べていない乳児が5.5%、2〜4回だけの乳児が18%で、週に2回以上食べていたのは約4分の1でした。
指針が変わった後の2つの国
早期摂取の助言の前後での、乳児の食事とアレルギー。
生後1年以内にピーナッツを摂取:28% → 88%
1歳時点のピーナッツアレルギー:3.1% → 2.6%
統計的に有意な差ではない。乳児7,209人
3歳までのピーナッツアレルギーの診断:0.79% → 0.45%
IgE型の食物アレルギー全体:1.46% → 0.93%
子ども約12万5,000人。食事内容は記録なし
出典:Soriano VX ほか、JAMA 328(1):48–56(2022)、Koplin JJ、Soriano VX、Peters RL、Current Allergy and Asthma Reports(2022)、Gabryszewski SJ ほか、Pediatrics 156(5):e2024070516(2025)。
米国からは、より明るいものの弱いシグナルが出ています。2025年10月にPediatrics誌に発表された研究は、50近いプライマリケア診療所の子ども約12万5,000人の電子カルテを使いました。3歳までにピーナッツアレルギーと診断された累積発生率は、指針の前の0.79%から2017年の追補の後には0.45%へと43%減り、IgE型の食物アレルギー全体の診断は1.46%から0.93%に減りました。卵アレルギーは有意には減りませんでした。
アレルギーは食物負荷試験ではなく、診断コードとアドレナリン自己注射薬の処方から判定され、記録からは赤ちゃんが何を食べたかが分からないため、この研究は因果関係を証明できません。アレルギー専門医の Hugh Sampson は、ほかの地域で行われたより大規模で厳密な研究では、有意な減少は見られなかったと指摘しています。
診療の現場での浸透もまちまちです。2018年に米国の小児科医1,781人を調べた調査では、93.4%が2017年の指針を知っていましたが、すべて従っていると答えたのは28.9%で、一部従っているのは64.3%でした。3つの臨床場面を示すと、すべてで指針に合った答えをしたのは40.6%でした。主な障壁は、診察室でピーナッツを食べさせて見守ることと、時間の不足でした。
指針を知っていることと、使うことは違う
2017年の追補から18か月後に調査した米国の小児科医。
出典:Gupta RS ほか、JAMA Network Open 3(7):e2010511(2020)。2018年6〜12月の小児科医1,781人の調査。NIAIDの資金による。
もう一つのシグナルがあります。ロサンゼルスのある病院では、2013〜2024年に、0〜1歳児が食物への反応で救急を受診する年ごとのオッズが有意に上がりましたが、2〜5歳児では上がりませんでした。1施設、受診350件の研究で、初めて食べるときの反応が増えるのは予想される代償です。
早期摂取にできないこと
早期摂取は予防であって、治療ではありません。ピーナッツアレルギーに対する経口免疫療法の粉末製剤は、2020年に米国で承認されました。毎日少しずつ飲むことで食べられる量を増やしますが、それ自体に反応のリスクがあります。2024年には、抗IgE注射薬のオマリズマブが、複数の食物への反応を減らす薬として米国で初めて承認されました。その試験では、16〜20週の治療後に600mg以上のピーナッツたんぱく質を食べられたのは、オマリズマブ群の67%、プラセボ群の7%でした。どちらも診断されたアレルギーに対するもので、専門医による管理が必要です。
母親の食事を変えることも、根拠に支えられていません。観察的な出生コホート研究では、妊娠中にピーナッツを多く食べることが、子どものアレルギーのリスクが50〜75%低いことと関連づけられていました。2026年9月に発表された、オーストラリアの妊婦2,137人を対象にした無作為化試験は、この考えを確かめました。妊娠中と授乳の最初の4か月に卵を週6個以上、ピーナッツを週60粒以上食べても、有意な差はありませんでした。1歳時点で卵かピーナッツのアレルギーがあったのは、多く食べた群の乳児の7.8%、通常の食事の群の8.4%でした。
そして早期摂取には、それ自体の現実的な危険もあります。丸ごとのピーナッツは、幼い子どもにとって窒息の危険があります。集団モデルの研究者は、丸ごとのナッツではなく、ピーナッツバターやピーナッツパフなどの形で与えるよう伝えることが欠かせないと強調しています。
根拠から言えること
高リスクの赤ちゃんについては、無作為化試験の根拠は栄養学としては最も強い部類に入ります。乳児期から定期的にピーナッツを食べるとピーナッツアレルギーは約5分の4減り、その効果は12歳でも残っていました。一般の集団については、効果はより小さく、計画の継続は難しく、モデルに頼る部分があり、これまでの集団データもまちまちです。オーストラリアでは食事は大きく変わったのにアレルギーは有意に減らず、米国では診断は減ったものの、赤ちゃんが何を食べたかと直接結びつけられません。試験全体を通じて、最初のひと口よりも定期的に食べることが大切でした。重いアトピー性皮膚炎や卵アレルギーのある赤ちゃんでは、最初の一歩は台所の戸棚ではなく医師です。
よくある質問
赤ちゃんにはいつピーナッツを始めればよいですか?
現在の多くの指針は、離乳食が始まった生後6か月ごろ、4か月より前ではない時期としています。重いアトピー性皮膚炎や卵アレルギーのある赤ちゃんは、先に医師の評価が必要なことがあります。
LEAP試験ではどのくらいの量のピーナッツを使いましたか?
ピーナッツたんぱく質を週に少なくとも6グラム、3回以上の食事に分けて、5歳まで続けました。ピーナッツバター山盛り小さじ3杯分ほどです。
ピーナッツをひと口食べさせればアレルギーを防げますか?
そうした根拠はありません。成功した試験では何年も定期的に食べ続けており、オーストラリアの指針は今では少なくとも週1回与えるよう勧めています。
赤ちゃんに丸ごとのピーナッツを与えてもよいですか?
いいえ。丸ごとのナッツは幼い子どもには窒息の危険があります。指針では、なめらかなピーナッツバターや細かくすりつぶしたピーナッツを勧めています。
早期摂取で、ピーナッツアレルギーは全体として減りましたか?
まだはっきりしません。メルボルンでの3.1%から2.6%への減少は統計的に有意ではなく、米国の記録では診断は減っていますが、原因は証明できません。
まとめ
- LEAP試験では、ピーナッツを避けた高リスクの乳児の17.2%が5歳でアレルギーになったのに対し、定期的に食べた乳児では3.2%でした。
- 効果は続きました。12歳の時点で、もとの回避群の15.4%にアレルギーがあったのに対し、早くから食べた群では4.4%でした。
- 難しいのは食べさせ続けることです。一般の赤ちゃんを対象にしたEAT試験では、早期摂取群で計画どおりに続けられた家庭は42.8%だけで、主解析では有意な効果は出ませんでした。
- オーストラリアで助言が変わった後、生後1年以内にピーナッツを食べた乳児は28%から88%に増えましたが、ピーナッツアレルギーは3.1%から2.6%に減っただけで、有意な差ではありませんでした。
- 米国の診療記録では、幼い子どものピーナッツアレルギーの診断は0.79%から0.45%に減りましたが、赤ちゃんが実際に何を食べたかは分かりません。重いアトピー性皮膚炎や卵アレルギーのある赤ちゃんは、まず医師に相談してください。
この記事は公表された研究と公衆衛生の指針を一般的な情報として要約したもので、医学的な助言ではありません。赤ちゃんに重いアトピー性皮膚炎や食物アレルギーがある場合、または食べ物に反応したことがある場合は、ピーナッツを始める前に医師に相談してください。息苦しさや顔・舌の腫れなど重い反応のしるしがあれば、すぐに救急の助けを求めてください。
さらに読む:最初のLEAP試験は Du Toit ほか、NEJM 372(9)(2015)。国全体で助言を変えたときにアレルギーの率がどうなったかは Soriano ほか、JAMA 328(1)(2022)。3つのリスク群を平易に知るには、2017年の追補指針のNIAIDによる臨床医向け要約。
- Allergic、Theresa MacPhail(2023)。医療人類学者が、なぜあらゆるアレルギーがこれほど増えたのかを探った本で、食物アレルギーにも長い章を割いています。取材は幅広く丁寧ですが、競合する説を紹介するにとどまり、答えを出してはいません。
- An Elegant Defense、Matt Richtel(2019)。免疫系が何を攻撃し何を受け入れるかを決めるしくみを、ジャーナリストが描いた本。早期摂取の考え方の背景を知るのに役立ちますが、アレルギーそのものの話は多くありません。
- The End of Food Allergy、Kari Nadeau、Sloan Barnett(2020)。スタンフォード大学のアレルギー研究者が、早期の食事や免疫療法を含む予防と治療を解説した本。科学の説明は明快ですが、その後の集団データが示すよりも楽観的な論調です。
参考文献
- Du Toit G et al. NEJM 372(9):803–813 (2015), doi:10.1056/NEJMoa1414850.
- Fleischer DM et al. Consensus communication on early peanut introduction. Pediatrics 136(3):600 (2015).
- Du Toit G et al. NEJM 374(15):1435–1443 (2016), doi:10.1056/NEJMoa1514209.
- Du Toit G et al. NEJM Evidence 3(6):EVIDoa2300311 (2024).
- Perkin MR et al. NEJM (2016), doi:10.1056/NEJMoa1514210.
- Du Toit G, Foong RX, Lack G. Allergology International (2016), doi:10.1016/j.alit.2016.08.001.
- Logan K et al. Allergy (2022), doi:10.1111/all.15597.
- Roberts G et al. J Allergy Clin Immunol (2022), defining the window of opportunity and target populations to prevent peanut allergy.
- Koplin JJ et al. J Allergy Clin Immunol (2016), feasibility of implementing early peanut introduction.
- NIAID, Addendum Guidelines for the Prevention of Peanut Allergy in the United States, clinician summary (2017).
- Gupta RS et al. JAMA Netw Open 3(7):e2010511 (2020).
- Soriano VX et al. JAMA 328(1):48–56 (2022), doi:10.1001/jama.2022.9224.
- Koplin JJ, Soriano VX, Peters RL. Curr Allergy Asthma Rep (2022), doi:10.1007/s11882-022-01032-3.
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- PrEggNut trial, NEJM (2026), reported by News-Medical, 17 September 2026.
- National Allergy Centre of Excellence, updated ASCIA guideline, 20 January 2026.
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